DETAIL
顔モザイク処理
動画像には個人情報が含まれる
防犯カメラや監視カメラの増加、接客や商談の急速なオンライン化、インターネット中継やライブ配信の普及に伴い、動画像の利用・分析に対する期待が高まっています。 その一方で、生活者のプライバシー侵害の恐れもあることから、カメラ画像の利活用については撮影による取得、利用、第三者提供などのそれぞれの場面について、個人情報、肖像権、プライバシー保護の検討が求められています。 そのため、特定の個人を識別せず風景のみを利活用するドライブレコーダーや、人数のみをカウントし、統計情報として利活用する街頭設置カメラや駅構内カメラ等の利用において、特定の個人の情報を必要としないにも関わらず、個人情報が含まれるために利活用に制限がかかるといった課題がありました。
SHARONの顔モザイク処理アルゴリズム
SHARONの顔モザイク処理アルゴリズム「Face Mosaic」は、カメラで撮影した動画像から人物の顔を検出し、リアルタイムでモザイクを処理を行う技術です。 IoT推進コンソーシアム、総務省および経済産業省が、カメラ画像の特徴を踏まえつつ利活用の促進を図るための方針として2018年に発表した「カメラ画像利活用ガイドブック ver2.0」 によると、同画像を取扱う際の配慮として「カメラ画像の処理方法を明確にし、処理後のデータによる個人の再特定のリスクについてあらかじめ分析を行う」ことを基本原則としています。「Face Mosaic」を利用することで、プライバシー保護への対応がより簡便になります。
期待インパクト
人物の非特定化など、プライバシー保護処理を行った上で画像データの利活用が行えます。例えば、ドライブレコーダーや駅改札等の準公共空間に蓄積されたデータを用いて、街中の変化情報を把握し、地図情報の更新等へ活用する、通行者数の把握により都市計画等へ活用するといったことが可能になります。 また、モザイク化を自動で行うことにより、動画編集コストの削減にも繋がります。